北海道の歳時記 夏の歳時記

スズラン

スズランのことをアイヌ語で「チロンヌプキナ(狐の草)」「ヌプキナ」「シタプクサ(犬のギョウジャニンニク)」等といいます。スズランの葉は一見ギョウジャニンニクにそっくりですが、全草に猛毒があるので”ギョウジャニンニクに化けた草”という感じでしょうか。宅の庭にもギョウジャニンニクとスズランが植わっていますが、ギョウジャニンニクを採るときは独特の匂いを確認してスズランと間違わないよう気をつけています。
写真はドイツスズランですがチロンヌプキナは日本スズランを指しています。日本スズランは道内の山地などに自生しており、平取町には日本最大の野生スズラン群生地があります。

記事下




記事下




-北海道の歳時記, 夏の歳時記

関連素材

フキノトウ

フキノトウはアイヌ語で「マカヨ」や「コロコニ」などと呼びます。内地のフキノトウと違ってエゾフキは野球ボールほどの大きさがあります。アクが大変に強く現在はほとんど食べられていませんが、アイヌはフキノトウ …

大山桜

オオヤマザクラ(通称エゾヤマザクラ)はソメイヨシノに比べると少し花が大きく、ピンク色も少し濃いのが特徴です。北海道の桜はゴールデンウィーク頃から道南で開花が始まり、5月下旬にかけて北上していきます。道 …

福寿草

福寿草はアイヌ語で「クナウ」「チライアパッポ」「チライキナ」などと呼びます。 花の名の由来は、美しい霧の女神クナウが花に変えられた姿だとか。またチライキナは”イトウの草”という意味で、魚のイトウが遡っ …

ミズバショウ

ミズバショウはアイヌ語で「イソキナ(=熊草)」や「パラキナ(=広い葉)」等といいます。イソキナ=熊草はヒグマがこの草の根を掘って食べるからだそうです。ミズバショウの幅広い葉は茣蓙を編んだり物を包むのに …

エゾタンポポ

北海道在来種エゾタンポポとセイヨウタンポポの違いは、花を横から見てガク(総苞片)が上までぴったりついているのがエゾタンポポ、反り返っているのがセイヨウタンポポです。 アイヌ語のタンポポの呼び名は「エピ …